五山送り火
2017年08月28日
今回は、ヒルデモア東山で「五山送り火」に合わせて行われたイベントの様子をご紹介いたします。
京都では毎年8月16日に「五山送り火」という伝統行事が営まれます。これは、ご先祖の霊をお送りするという精霊送りの意味を持つお盆の行事で、祇園祭とともに京都の夏を代表する風物詩のひとつとしてご存じなのではないでしょうか。ヒルデモア東山では、毎年この日に合わせて食事会などを行っており、ご入居者ご家族もお招きした一大イベントとなっています。
まずは、キッチンスタッフが腕によりをかけて作った和洋折衷のコースディナーが振る舞われました。真鯛のポワレ、牛フィレ肉のロティなど、味はもちろん盛り付けなどにもひと手間かけた自信作です。「美味しいわね」「これはどんなレシピなのかしら?」と入居者の笑顔やご家族の歓談の声に包まれて、なごやかな時間が流れます。
お食事の後は、ホールで演奏会が催されました。曲目は、「愛の挨拶」や「アメージンググレース」、「ムーンライトセレナーデ」など。ヴァイオリンを中心にクラリネットやホルン、ピアノの音色も重なり、優雅な雰囲気を満喫いただきました。演奏がクライマックスを迎えると、ホールの大きなガラス窓に送り火が浮かび上がり、「きれいやな、ようみえる」「ほら、あっちにも!」と、静かな歓声が上がります。ヒルデモア東山には、北に向かって京都市内を一望出来るダイニングがあり、ホームに居ながらにして「五山送り火」のうち「妙」「法」「舟形」を見ることができるのです。
ご入居者やご家族からは「五山の送り火、初めて見ました。感動しました」「母に着物を着せていただいてありがとうございました。昔はよく着ていたので良かったです」などのお声をいただき、ご入居者にもご家族にも思い出深い夏の夜のひとときをお過ごしいただくことができました。