父が亡くなって30年以上、長野県須坂市でひとり暮らしをしてきた母が、大腿骨を骨折して入院、手術をしたところ、急に認知障害が進んでしまいました。パニック状態で24時間見守りが必要な状態になり、私と妹で交代で病院に泊まり込んでいたほど。骨折は良くなり、リハビリ専門病院に移ったのですが、ひとり暮らしにはもう耐えられないと医師からも言われてしまいました。

しかし、私たち姉妹はそれぞれに家庭があり、私は富山市、妹は神奈川県の藤沢市在住。慣れない街で同居をすることは難しいだろうと判断し、あわてて母の新しい住まいを探し始めました。妹夫妻がいくつか見学に行ったところ、「ヒルデモアが格段に良かった」と報告があり、私も見学に来てみました。不安な気持ちで訪問したのですが、スタッフの皆さんが温かく迎えてくれて、とても生き生きと働いていました。さらに、支配人から「『安心してお母さまをお預けください』と自信を持って言えます」との言葉をいただき、ここなら母が安心して暮らせると確信して、入居を決めました。

同居をせずに、母にひとりでホームに入居してもらうことは、正直言って自責の念がありました。しかし、ヒルデモアスタッフのケアの様子を見ていると、さすがプロだと感動します。家族で母を見ているときは、喧嘩をしたり、怒ってしまったり、家族全員が精神的に疲弊していました。それが、ここではスタッフが母の目を見て、ゆっくりと母の気持ちを確かめ、納得させながら、いろいろなことをやらせてくれる。プロのケアを受けることが母にとっても、家族にとっても良いことなのだ、と来るたびに再認識しています。

ヒルデモアに母が入居してから、屋上で千曲川花火大会を見たり、部屋で妹と3人でピクニックのようにご飯を食べたり、楽しい思い出をたくさん作ることができました。母は今幸せだと思っているのかどうか、もはやわからないのですが，男性のスタッフにケアしてもらうとうれしそうですよ、とクスッと笑ってしまうような報告をいただくこともあり、若いスタッフの皆さんに囲まれて幸せだと私は思います。これからも、ここで穏やかに暮らしてほしいと願っています。