香りの魔除け、フルーツポマンダー
2020年03月25日
皆さまは『ポマンダー』をご存知でしょうか? ポマンダーとは16世紀のヨーロッパで流行った柑橘系果実にスパイスをまぶした香りの玉です。良い香りは健康と幸福に、悪臭に触れると病気に伝染すると考えられ、恐ろしい伝染病のペストの予防や魔除けのために身に付けたり、身の回りに置いたりしました。自分の周りに良い香りのバリアーを張り病気や悪魔から身を守ったと云われています。欧米ではポマンダーをクリスマスや新年のプレゼントとして交換され、特に手作りのポマンダーは幸福を招くと云われているそうです。
ヒルデモア三渓園では、ご入居者が、『感染症などが流行らないように』と、ポマンダーを作ってくださり、寄贈されました。リハビリを兼ねて、ホームのロータリーに自生しているグレープフルーツとみかんを使ってフルーツポマンダーを作ろうと思われたそうです。完成したポマンダーは、ご入居者の想い等も記した説明文とともに受付カウンターに飾らせていただいています。スタッフ一同、出勤すると、漂っている甘くフルーティーでスパイシーな香りにとても癒されています。