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お盆の迎え火・送り火

2019年08月30日

お盆の迎え火・送り火

今回は、ヒルデモア三渓園にて行われましたお盆の「迎え火・送り火」の様子をお届けいたします。ヒルデモア/ヒュッテは、「本物の終の住処(ついのすみか)」。ホームで亡くなった方々にとっては、ホームが自宅ですので、自宅と同じようにお盆の行事を行い、故人を偲んでいます。
 迎え火の13日はお日柄も良く、風もない穏やかな日でした。迎え火・送り火では、素焼きの焙烙(ほうらく)に苧殻(おがら)を折って積み重ね、火をつけて燃やし、ご入居者の皆様にお一人ずつ苧殻(おがら)をくべていただき、スタッフ共々手を合わせてお祈りします。皆様とても上手にくべられ、「これで途中で迷わないで、ここに帰ってこれるわねー」と笑顔でお話されておりました。
 また、お盆の期間中、メモリアルホールにて精霊棚を設け、お住まいになられていた故人を偲びます。精霊棚には牛馬や香炉、盆提灯などをはじめ、ご逝去されたご入居者の生前のお写真を飾らせていただきました。故人と仲良くされていたご入居者や、ご遺族の皆様にもお越しいただきました。皆様、お線香をあげ、たくさんの思い出話をされ、とても穏やかにお過ごしいただきました。
 送り火の16日は迎え火とは変わり、とても風が強い日でしたが、段々と風も弱まり、煙もゆっくり天に昇るように流れ、「きっとまた来年来てくれるわよね」と、中には涙されるご入居者もいらっしゃいました。夕暮れ時、蝉の鳴き声が耳に響く中、ゆっくりと昇る煙を見ていると 、故人のご生前を思い出します。静かながらとても 心温まるヒルデモア三渓園の送り火の様子をお届けしました。

炮烙(ほうらく)の中の迎え火
炮烙(ほうらく)の中の迎え火
ご入居者もご一緒に、苧殻(おがら)で火をつけます
ご入居者もご一緒に、苧殻(おがら)で火をつけます
スタッフも心癒されるひと時でした
スタッフも心癒されるひと時でした