土砂災害への備え
2017年04月06日
ヒルデモア/ヒュッテでは、法令で定められた防火設備等はもちろん、全てのホームに非常用発電機を設置するなど、万が一の災害時にもご入居者の暮らしをお守りできるよう体制を整えています。今回はその中から、土砂災害に備えて積極的に取り組んでいるヒルデモア世田谷岡本をご紹介します。
ヒルデモア世田谷岡本周辺の丘陵地は国分寺崖線と呼ばれ、古の武蔵野の風景を現代に残す貴重な自然遺産で、2008年には「世田谷区環境表彰『みどりの建物部門』」を受賞しています。その一方で、敷地の斜面は土砂災害防止法に基づく「土砂災害警戒区域および土砂災害特別警戒区域」として昨年7月に東京都に指定されました(*)。そこで、ヒルデモア世田谷岡本では、緑豊かな自然環境の保全とご入居者の皆様の安全をお守りするため、関係当局と連携して「土砂災害対策マニュアル」を同8月に策定。万が一に備えて、取り組みを一層強化しています。
3月17日には、策定したマニュアルをもとに土砂災害対策のための図上訓練を行いました。実地訓練と異なり実際に体を動かすわけではありませんが、スタッフのシフト調整の手間がなく準備も容易で、敷地全体を俯瞰することができるというメリットがあります。館内図面を見ながらご入居者やスタッフなどに模したコマを動かし、「火災と異なり垂直非難となる」「火災時の避難通路・非常口を使えないことがある」など避難経路や要危険箇所などの理解を深めることができました。
世田谷区の担当者からは、ガイドラインを網羅したマニュアルを迅速に作成したことを高くご評価いただき「他施設などでの今後の指導の参考としたい。」とのお褒めの言葉をいただきました。また、訓練をご覧になっていたご入居者からは「これはいざというとき安心だね」とのお声をいただきました。
ヒルデモア世田谷岡本では、これからも行政当局や地域の皆様とも協力しながら、万一の時にもご入居者をお守りできるよう取り組んでまいります。
*国土交通省によれば、土砂災害警戒区域とは「急傾斜地の崩壊等が発生した場合に、住民等の生命又は身体に危害生じるおそれがあると認められる区域で、危険の周知、警戒避難体制の整備が行われます。」とされています。