「家に帰りたい」とのご入居者の言葉に対して、否定も肯定もせず、まずはその方の想いに耳を傾けることを心がけています。お話を伺ってご入居者を知ることで、心が動く話題や喜ばれる言葉を見つけ、お話が広がって「楽しいからもう少しここにいたい」と仰っていただいたとき、この仕事にとてもやりがいを感じました。

ヒルデモア世田谷岡本を住まいとして選んでくださった感謝の思いを、常に持ち続けています。ご入居者にとっては、その一瞬がかけがえのない人生。「どうしたら喜んでいただけたり、笑顔を見せてくださるか」をひとつひとつ考えながら、楽しく過ごしていただけるようにケアをさせていただいています。

オープンキッチンでご入居者との距離が近く、料理の感想を直接聞かせていただけることが、大きなやりがいになっています。また、月に1度、ご入居者と一緒に軽食やおやつを作っていて、楽しみにしてくださっているご入居者も多いです。外食が難しくなっても、ここで食の楽しさを感じていただけるように取り組んでいます。

ご入居者がターミナル期に入られたとき、スタッフ、看護師が集まって、何ができるか一丸となって考えて対応しました。小さい声でしたが、ご本人様が「ありがとう」と仰ってくださり、言葉にされなくともお気持ちを考え、寄り添う大切さを改めて教えていただきました。今後もひとつひとつ考えながらケアを行っていきます。

ご入居者ができること、したいこと、していることが継続できるようにケアプランを作成しています。また、要支援〜要介護5まで幅広い介護度の方が入居されているため、一人ひとりの生活スタイルに合ったプランを考えることで、ご入居者はもちろん、ご家族の方にも安心感を持っていただきたいと考えています。

ご入居者の健康状態を把握し、体調の変化にすぐ対応できるような健康管理を行っています。ご入居者と長く関わりを持たせていただいていると、「顔が疲れているよ、大丈夫？」などと、よくお声がけいただきます。ご入居者の生活を私たちが支えているのではなく、ご入居者から支えていただいているのだと日々実感しています。