TOPサービス付き高齢者向け住宅NEWS一覧(連載)ご入居者ケースのご紹介⑥  
2024.04.22
ディーフェスタ溝の口

(連載)ご入居者ケースのご紹介⑥

 

6.孤立・孤独という生活習慣病

ディーフェスタ溝の口にご入居されたお客様の事例を連載でご紹介いたします。
身近なケースとして参考にして頂ければ幸いです。
 A様は奥様に先立たれた以降、埼玉県内におひとりでお住まいでした。
近くに親類はなく、仕事が生きがいだったことや、近所づきあいはもっぱら亡くなられた奥様が担っていたため近所に知り合いや友人も少なく、同年代の方が次々と鬼籍に入られたこともあり普段は話す人も少ないという生活状況でした。
 年齢を重ねるにつれ、徐々に物忘れが増え、悪性腫瘍を患われたことから、川崎市に嫁いでいた一人娘さんが心配し、当住宅を探して入居されました。
 もともと社交的でなかったことから、娘さんは
「集団生活になじめるのか?友達は出来るのか?」と強く心配していらっしゃいました。
 その後、数年を過ごされ、持病が進行し、いよいよ終末期を迎えましたが、
「友達がいるからここに居たい。入院はしたくない」
とおっしゃり、当住宅での看取りを希望されました。
 ご本人やご家族のご希望で葬儀も棟内で行い、多くの皆様に見送られつつ出棺されましが、その時にご入居者の皆さまからA様のたくさんの思い出が語られました。
 仲間とたびたび酒を飲みに行き、真っ赤になって帰ってきたこと。
 お気に入りの帽子をかぶって外出してはたくさんの知り合いを作られていたこと。
 カラオケで率先して美声を響かせていたこと。
 マージャンでたびたび少牌し注意されながらも楽しそうにされていたこと。
 娘さんもスタッフも知らないようなエピソードが次から次へと飛び出し、皆笑顔で泣きながらA様を見送りました。
娘さんは、「父にとって、ディーフェスタで過ごした最後の数年間が人生で一番楽しかったのはないでしょうか」とおっしゃいました。

 要介護状態の入口にあたる「フレイル」予防には栄養、身体活動、社会参加の三つのが必要で、特に「社会参加」が重要とされています。(出展:厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/202111_00001.html
 また、アメリカのハーバード大学が84年にわたり2000人以上を追跡調査した研究では「健康で幸せな人生を送るために必要なのはよい人間関係だ」ということが判明しました。ロバート・ウォールディンガー氏曰く「人間の幸福は学歴や収入、生い立ち、社会的地位でなく『良い人間関係』に尽きる」のだそうです。

 人間は加齢に伴い、近親者や知人・友人に先立たれるなど人とのつながりが減っていきます。特に地方出身の都市生活者の場合はそれが顕著な傾向があります。
「唯一の友人は配偶者だけ」という人も多く、特に男性の場合「友達は妻だけオジサン」、「妻依存オジサン」という言葉がたびたびインターネット上に踊る昨今です。
 一方で孤独や孤立が生活習慣病であり、高齢になる前から予防が必要であることが示され、A様の事例のように改善できるものであることも実証されています。
 当住宅は「孤立・孤独・無縁」といった生活習慣病に対する有効な処方薬になることを願っております。

お問い合わせ

サービスに関するご質問、資料請求、ご入居の相談など、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ 

page top page top

当社はお客様のプライバシーを大切にしております。
本ウェブサイトでは、Cookie(クッキー)を使用しております。
Cookie にはウェブサイトの機能不可欠なものと、その他に以下の目的で使用されているものが存在します。

・ウェブサイト改善のための閲覧状況の統計的な把握
・お客様のご興味・ご関心に応じてパーソナライズされたコンテンツ
および広告の表示・配信、ならびにサービス等のご案内


詳しくは、クッキーポリシーをご覧ください