先日、消防訓練を実施しました。
夜間に発生した火災を想定し、夜勤と宿直のスタッフが協力して通報、初期消火、避難誘導等を展開。
長くお住まいになられ何度も避難訓練に参加されている方は、他のご入居者に知らせたり、一緒に避難するなどの余裕も。
とても頼もしいです。
当住宅では防災訓練の度に「自助・共助・互近助」を繰り返し訴えてきました。
政府や消防機関等でも「自助・共助」の必要を説いています。
「共助」とは、地域やコミュニティといった周囲の人たちが協力して助け合うことをいいます。」
(出展:総務省消防庁ホーム 防災・危機管理eカレッジ)
当住宅のご入居者は地域やコミュニティの一員です。
また、高齢者住宅は高齢社会の縮図とも言えます。
ご入居者の中には要介護状態等で災害時に援護が必要な方もおりますが、自立されている方は自助、共助の意識が高く、貴重な社会関係資本(ソーシャルキャピタル)です。
社会の一員としての参画意識を持ちコミュニティに参加することは、社会承認欲求に訴えかけ、やりがい、生きがいを涵養し、ひいては自立支援につながります。
世間では、少子・高齢社会を「リスク」ととらえられることが多いです。
しかし、それは高齢者の持つパワーを侮っていると筆者は言いたい。
少子・高齢社会を突破する秘訣は高齢者だと。
なぜなら、高齢者には「見ず知らずの人とすぐに連帯できる」という優れた特性を持つ人が多いからです。
高齢者住宅に携わるとそれを強く感じます。