ディーフェスタ溝の口にてサービスをご提供した事例をご紹介いたします。
今回は安否確認(状況把握)と緊急対応のご紹介です。
サービス付き高齢者向け住宅(以下:サ高住)において法令で定められた必置のサービスとして、安否確認(公称では状況把握)があります。
≪参考≫神奈川県 サービス付き高齢者向け住宅の登録基準
当住宅では、入浴がおひとりで可能なご入居者はご自身でご希望の時間・浴室の予約をし入浴していただく仕組みです。
また、湯はりと掃除はスタッフが行うため、入浴後にお知らせいただいております。
A様は日常生活動作は自立、買い物など外出もお一人でできるものの、最近物忘れが増えるなど認知機能の低下が見られる方でした。
ある時、入浴終了のお時間になっても連絡がないため、心配したスタッフが浴室に行きご様子を確認させていただいたところ、湯舟のなかで真っ赤になっておられました。
「大丈夫です、今出ます」、「大丈夫、ダイジョーーーブ!」
とおっしゃるものの立ち上がることができないため、複数のスタッフが抱え上げて脱衣室までお運びし水分補給や冷却などの応急処置を実施。
最初は手足もうまく動かせない状態でしたが、幸いにもすぐに回復されたので、かかりつけ医の診察を受けることをお勧めしました。
また、訪問介護等の介護サービスを利用した入浴時の見守りの検討もお勧めしました。
湯温は41℃に設定されており、もともと長風呂がお好きな方なので、長時間の入浴により「浴室熱中症」となったようでした。
実はA様が入浴中にスタッフに救助されるのは2度目で、今回もたまたま軽症で済みましたが、重症化した場合には命にかかわったかもしれない事例でした。
その後、ご家族とともに介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談され、訪問介護による入浴時の見守りを利用されるようになりました。