TOP > 訪問介護をご利用いただいたお客さまの声
母はがんで余命1ヶ月。一人息子の私は、母への最後の親孝行のため、家で看取ろうと病院から家へ連れて帰りました。退院したときにはしっかりと歩けていたので、母は訪問してくれたヘルパーさんを追い返していました。しかし、2週間後、母は歩けなくなりました。ヘルパーさんは、日に日に変わっていく母の体の状態に合わせて丁寧に声をかけ、介護してくれました。母はおむつを交換してもらうようになりました。退院から3週間後、目を開けることも少なく、外に行くわけでもない母の髪をヘルパーさんは、きれいにとかしてくれました。若いころからいつもおしゃれに気を配っていた母が最期まで母らしくいられました。
母には認知症があります。娘である私のところへ呼び寄せようとしましたが、母は、思い出いっぱいの家を離れたがりませんでした。
認知症は進行し、着替えができなくなりました。
そればかりか外に出ると、家に戻ることさえできなくなりました。ヘルパーさんが近所を歩いている母を見つけて家に連れて帰り、ご飯を食べさせてくれた、ということがありました。
私は、「そろそろ一人暮らしは無理かな」と思いました。そんなある日、母を訪ねたときにヘルパーさんが散らかった家の中を母と笑顔で喋りながらさりげなく片付けてくれている光景をみました。
いろいろありつつも、こうしてヘルパーさんに支えてもらいながら、母が大好きな父と過ごした家でもう少しがんばって暮らせるかもしれない、そう勇気をもらえました。
私は要介護5で生活の全てに介助が必要です。鼻から管を通して栄養を注入しています。身長は170cm、体が大きいので、150cmしかない小柄で腰痛もちの妻が私を介護するのは大変です。私は妻が体を壊すのではないかと心配でした。ケアマネジャーさんは、そんな私たち夫婦に次の提案をしてくれました。朝夕のオムツ交換やベッドから起こす「力のいる介助」はヘルパーさんに任せ、妻には、食事作りや私の口をきれいにする、「力のいらない介助」といった役割分担です。
今では妻は慣れたヘルパーさんと話すのも良い気分転換になっているようです。こうしてこれからもヘルパーさんの力を借りながら自宅で妻と一緒に暮らしていきたいと思っています。