ヒグラシの声に包まれて
2023年09月23日
過去有数の猛暑のお盆でも、ヒルデモア三渓園内の樹々からは、この時期の象徴であるヒグラシの「カナ、カナ」という調べの大合唱が聞こえてきます。その声に包まれながら、迎え火、送り火のゆらゆらと揺れる炎に、ご入居者の皆様が手を合わせるお姿は、ある種、幻想的で荘厳な趣が醸し出されておりました。その後、館内のメモリアルホールにて、ご入居者の皆様が故人のお写真を前に、在りし日のことを話されていると、臨場感からか、先程の光景と重なり合い、魂より派生をしている結び付きを感じました。また、故人のご家族もご来館頂き、懐古の情に駆られながら思い出を共有できたことは、私達の心の財産となることを確信致しました。その際、必ずヒルデモア三渓園のアイドル犬「咲良」にもお線香を供えて頂きながら、「咲良」のエピソードを笑顔で語り合える関係は、私共の幸甚の至りです。スタッフにとって、ヒグラシの声を聞く季節は、ご縁の結び付きやその背景を再確認する季節となっています。
(故人のご家族が、ラボットのらぶちゃんと私共にお揃いの洋服とエプロンを作成頂きご持参下さいました。)