梅干や笑顔が開くベランダに
2022年09月02日
日本には様々な漬物がありますが、一度漬けたものを太陽の下で干す漬物は珍しいそうです。その醍醐味を味わうために、6月にご入居者と梅仕事をした塩漬けの梅を干すことに致しました。瓶を開けた途端、ご入居者から「この香り、今食べたいわ」「見て、良い色ね。梅の色ね。」と、笑声が飛び交います。瓶から梅を出す際は、皆様立ち上がり、俊敏な動作で梅を並べて行かれ、紫蘇を絞られます。そして、いよいよ天日干しです。6月には黄色が濃かった梅が、見事な赤色に変化しましたが、太陽光と夜露により、更に梅に変化が現われ、ご入居者同士の会話が弾むことでしょう。正岡子規の句をもじり、一句。「梅干や笑顔が開くベランダに」。