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みずたま介護ステーション
重度のお客さまにも、
地域で暮らしつづける尊厳を。
みずたまが立ち向かっている課題とは?
要介護認定者が増えていくなか、
高品質なケアを届ける人材が欠かせません。
超高齢化の加速に伴い、要介護認定の方々も増えています。重度の障がいや病と生きる方。認知症をわずらわれている方。そして、要介護認定を受けた方が施設入所を希望しても、ご家庭の事情や施設側の受け入れ体制などの理由があり、必ずしも施設に入居できるわけではありません。ご本人がそもそも施設ではなく家で暮らし続けることを望む場合も多いのです。
重度の障がいや病気を抱えていても、慣れ親しんだ地域でお過ごしいただくためには、高品質なケアと生活環境を整えるための適切な知識が欠かせません。私たちの使命の一つは、要介護認定を受けた方と真摯に向き合える人材を育てていくことです。組織の力でみずたまのケア力を磨き、自社を超えてその影響範囲を広め、誰もが安心して暮らせる地域づくりに貢献していきます。
なぜみずたまの介護品質は高いのか?
私たちの強みは「アセスメント」。
人生の質を高めるためにできることを考え尽くします。
高品質ケアを届けるために取り組んでいるのは、真の目標を見据えたアセスメントです。私たちが向き合うのは、疾患ではなく人。そのため、マニュアルや型通りのケアを提供するのはなく、目の前にいるお客さまの生活や想いを見つめ、状態を悪化させず、良くしていくために必要なケアや、活かすべき社会資源を考えていきます。
しかし、質の高いアセスメントを行なっても、自社だけでは実現できません。例えばお客さまについて多職種と話し合う「担当者会議」にて、効果的な情報提供や課題に対する提案力を高めることで、みずたまのアセスメントを自社を越えて伝播していき、地域みんなで実現することを大切にしています。お客さまの生活の質を高められるように、みずたまのアセスメント力を磨き続け、地域みんなで支えることを大切にしています。
高い介護品質を実現する「学びの文化」
プロとして知識を磨きつづけ、
一人ひとりの力で高品質なケアを実現。
みずたまがなぜ介護品質を高め続けられるかというと「学びの文化」が根付いているからです。 お客様のより良いケアのために先端知識を学び、介護品質を磨く機会を介護職・ケアマネージャーに多数提供しているほか、お互いに培った知識やスキルを共有しながら、意識を高める場をつくっています。
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秘訣
その1ステーション内のケースカンファレンス
お客さまのケアプランを策定した後に、多職種でミーティングを開催。幅広い知識を持つ専門職が知恵を絞りながら、お客さまの課題解決に向けてあらゆる選択肢を探り、実現する方法を考えます。
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秘訣
その2BLS事例研究大会
年に1回、みずたまを越えてヒルデモア/ヒュッテ、ディーフェスタなど東京海上日動ベターライフサービスの全事業所において実践した好事例をお互いに共有します。在宅に限定されず、幅広い介護知識を培える貴重な場です。
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秘訣
その3専門職横断の疾患別アセスメント社内勉強会
現場で働く介護職は、さまざまな疾患を抱えながら生きるお客さまに出会います。そのため、疾患について学べる、最新情報を盛り込んだ勉強会を開催。その方らしく在宅で暮らすために、必要な課題解決の視点を学び、ケアに活かします。
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秘訣
その4外部有識者による専門知識の講演
セルフネグレクト、8050問題、最新の介護技術など、現場で向き合う社会課題や介護技術の課題に関する専門家をお招きし、定期的に勉強会を開催。みずたまだけでなく、地域の介護職もお招きし、地域全体の介護の質を高めています。
お客さまや地域からのお声
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深刻な状態から、
自立して暮らせるまで回復。ある夏、アルコール依存症のお客さまが脱水症状に陥り、お食事を摂れない状態に。みずたまのヘルパーとサービス提供責任者がご家族や多職種と緻密に連携し、高カロリーのプリンやゼリーを提供し続けたところ、徐々に状態が回復。その後、自ら食事をとったり、買い物をしたりするくらいお元気になられました。
―十日市場ステーション
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“自分で生きたい”意思も、
尊重する。大学病院における地域医療症例発表会にて、看取りのお客様の症例が発表されました。医師から「自立心が強く好きなように暮らしたいお客さまを、みずたまさんの力で最期まで支えられた」とお褒めの言葉を。常識にとらわれず、その人らしい暮らしを尊重するみずたまのスタンスが、連携する多職種にまで貢献しました。
―練馬ステーション
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些細な気づきから、
つなぎとめた命。ある独居のお客さま宅へ訪問時に、ヘルパーが新聞が2日分溜まっていることに気づきました。サービス提供責任者とコンタクトを取り、庭の窓から家の中を確認したところ、お客様が倒れていることを確認。ご家族に許可をいただいた上で窓ガラスを割り、緊急搬送を行い、無事に命をつなぐことができました。
―新所沢ステーション
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ご自宅で過ごす最期を、
少しでも心豊かに。ご自宅に帰りたいと願う、癌末期のお客さま。痛みと戦う中で、多職種の意見を聞きながら、調理人であるお客さまが食べたいものをご本人に伺いながら提供したり、痛みの中でも背中をさすったり、少しでも息抜きができるように工夫。1日2回ヘルパーが来ることが励みだと、ご本人からお言葉をいただきました。
―浦安ステーション
みずたまが描きたい未来
行政とタッグを組む。ヘルパー未経験者に啓蒙活動をする。
長期的なビジョンも描き、地域を牽引する存在へ。
みずたまは創業以来、ステーションがある各地域に密接に関わり、深い関係を築いてきました。だからこそ「地域への貢献」をただ言うだけではなく、しっかりと行動に移したいのです。例えば、行政に働きかけてその地域の介護者が作成する書類を簡素化し、お客さまと向き合う時間を増やす取り組み。地域の介護資格養成校やハローワークに出向き、ヘルパーの柔軟な働き方や仕事の意義を語る啓蒙活動。地域の介護事業者を招いた、有識者による専門知識の共有。自社を越えて、地域で高品質ケアを届ける人を増やしていくために、私たちはあの手この手を探りながら取り組んでいます。
そして、在宅で培ってきた課題意識をもとに、世の中にさらに影響力の高いソリューションを提供したい。例えば、おむつの無料フィッティングお試しが付いた、お客さまのご自宅にデリバリーする「おむピタ」配送サービス。その街で暮らす方々のフレイル予防や介護のお悩み相談窓口を併設した「ケアローソン」との連携や相談員の配置。これからも、今と未来、目の前のお客さまと社会を行き来しながら、さまざまな視点で暮らしの安心を育んでいきたいと考えます。